ステンレス製水タンク修理

ステンレス製水タンク修理

藤永製作所では時々ステンレス製品の修理の依頼をいただきます。
今回は水タンクの修理です。

取っ手が片方とれてしまったとのことで、修理依頼をいただきました。

水タンク

この水タンク、この面の反対側の取っ手が取れてしまってようです。

水タンク

全体的にボコボコな感じでした。

後から聞いた話だと自分たちで直そうとやってみたもののダメだったそうです。
何で直そうとしたのかというと、はんだ

破損個所

はんだ でも付かなくはないように思いますが、かなりの技が必要な気がします。

外れた取っ手

取れてしまった取っ手はタンクの中に。

スポット溶接が取れたんですね、これは。
取れて当たり前のような感じも思えます。

溶接前にキレイにする

取れた部分に付いていた物、はんだ だったようですが、この作業の時にはまだその話は聞いていませんでした。
まさかはんだだと思っていなかったので、これなんだ?って思いながらの作業でした。 

水タンク修理擦り落とし清掃

かなり擦り落としたけどまだ残ってる感じ。
残っている部分は色が違います。
この時点で、もしかして・・・・はんだ? って思い始めはしたけどまさか・・・

このままでは溶接がやりにくいのでもう少しキレイに擦り落とします。
元々ボコボコの表面だったので擦りたいところが凹んでいて擦れなかったりするので裏から叩いてみたりして、何とかキレイに擦り落とせました。

が、その分、素材が薄くなっています・・・

位置合わせ

付いている取っ手、取れた取っ手跡から付ける位置を割り出します。
それなりに反対側で同じ高さじゃないと使いにくいし変に負荷がかかってまた取れやすくなるので

ステンレス製水タンク修理、取っ手位置合わせ

隙間が大き目なので樹脂ハンマーで叩いて均します。

通常は当盤とならしハンマーを使って板金するのですが、この薄さとこの形状なので樹脂ハンマーで整形しました。

樹脂ハンマーで板金

何となく隙間が少なくなったので溶接に入ります。
このくらいの隙間ならバイスプライヤーで押さえられます。

板金後

溶接後、漏水確認

何と言う事でしょう・・・・
溶接後の写真がありません・・・・

板の厚み、多分1㎜か0.8㎜くらいかな。
擦り落としたからもう少し薄いかも・・・

それでも溶接が終ったので漏れの確認をします。

タンクの内側は粗めのペーパーホイールで擦った後に細かめの物で処理、その後バフ研摩

この作業をやってからの漏れ確認です。
この作業をやってからじゃないと、溶接がちゃんと付いているか、元のスポット周辺に割れがないと確認しにくいんです。

溶接後の漏水確認

水当ててスグには分からないのでこのまま暫く水をかけ続けます、何分くらいやったかな、数分間です。

バフ研摩

最終的にバフ研摩します。
いつものように電解処理したいけど薬品が残ると・・・って思いまして。
中性の液なので問題はないかと思います、水で洗い流すし。

でも一応

ステンレス製水タンク修理

こんな感じで修理完了

漏れもなく光っています。

これでまた使えますね。

ご相談ください

藤永製作所ではこのようなステンレス製品の修理も承っています。
どうしようかな。って思ったら先ずはご相談ください、お気軽にどうぞ