藤永製作所からみたらビッグなプロジェクトなのかもしれません。
ビッグなプロジェクトでしょう、きっと。

ある行事のモニュメントの部材の製作です。

使用材料　SUS304　2B材

直物とR物があります。

上は直物の材料、SUS304の2B材です。

こちらはR物の材料、SUS304の2B材です。

溶接加工

形状は簡単なんです。　簡単な形状だからこその面倒も出てくるのです。

ビス留め部分と接着する部分とがあるので溶接は控えめに。
単純なL型の断面です。

って事は溶接する面が片方だけって事になります。
溶接するとその熱でステンレスが縮み、曲がりが出てきます。

曲がりが出たら直します。

同じL型の断面の半円が4本ありますが、撮り忘れました・・・

仕上げはヘアライン

見えてくる面は2面だけなんです。
見えている所、幅18mmとその厚み部分の3mm、この2面が仕上げ面です。

真直ぐの所はそのままヘアライン仕上げ

厚み部分の3mmの所は90°コーナーになるのでトメ仕上げします。

これがトメ仕上げ、45°で交わった感じです。

円盤形状の製作

こちらの見える面は上の面幅30mm部分です。

その外周は面取りをします、1.5mmの面取りです。
真直ぐの物である程度の大きななら機械加工で面取りしますが、R形状で幅も小さいので機械は使えないので手作業で。

こちらはZ形状です。上に見えている30mm幅が仕上げ面です。

Rに沿ってヘアライン仕上げをします。

なかなか根気のいる作業なんです。
ただただ無心での作業が続きます。

ちなみに、このヘアライン仕上げも手作業です。

ヘアラインサンダーと呼ばれる器械もありますが、このサイズだと使いにくいんです。
私の場合、ヘアラインサンダーを使った後はやっぱり手作業で仕上げます。
ヘアラインの入り方が全然違うんです、だから最後は手で。

最後の作業　養生テープ貼り

ただテープを貼る作業なんですが、気を抜けない作業だったりもします。

気を抜いてると、カッターや移動させた時にスーってキズが入ったりしてしまいます。
単純な作業にも気を抜けない時間が続くのです。

その他の製作も

この部材の他にも製作物がいくつかあります。

その一つ案内板です。

これは案内板の裏面です。

取付け用の板を溶接してザっと研摩します。

そして表面はヘアライン仕上げなんです。

こんな感じでヘアライン仕上げをしました。

板の厚み部分6mmは研磨仕上げのちょっとシャレた感じの案内板です。

このヘアライン仕上げをした面にちょっとした文字が入ります。
どんな感じで仕上がるのか楽しみです。

ビッグなプロジェクト

そうなんです、藤永製作所にとって大きな仕事なんです。
役所の関係もあるし、記念事業っていうのかな。

モニュメントの部材とは言え嬉しい事です。
そしてその他の製作物が特にうれしい物なんです。

製作が進んだらまた投稿します。