鋼材屋さんからの製作依頼、急ぎで欲しいと
時々あります。
今回の依頼は鋼材屋さんからです。
鉄板や鉄パイプ等の鉄製品を販売してる会社さんからです。
その取引先の鉄工所から鋼材屋さんへ依頼が行き、藤永製作所株式会社へやってきました。
時々こういった流れで依頼されることもあります。
ステンレス製切り板
レーザーで切り抜かれた板が4枚
![ステンレス製切り板レーザーカット](https://laboratorio-fujinaga.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_8899-1.jpg)
形状からするとグレーチングなのか排水溝のフタなのかな、レーザーで切り抜かれた状態で入荷してきました。
急ぎ仕事で支給材は助かります。
溶接
この板の6か所に高ナットを溶接します。
![ステンレス板にM10高ナットを溶接](https://laboratorio-fujinaga.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_8904-1.jpg)
サイズはM10、10mmのナットです。
よく目にするナットより長いのが分かりますか、このような長いナットを高ナットと呼んだりします。
取れない程度に付いていれば良いと言われてもその塩梅が難しい。
ひとつ溶接したタイミングで面倒ではありますが、確認をお願いしました。
意外な落とし穴?
この取れない程度っていうのが難しい。
グッとボルトを締めた時に取れない程度なのか、叩いて取れない程度なのか。
溶接棒を使わずに溶接しても取れない程度には溶接が出来ます、でも頼りない感じで不安になるし
そんな時は面倒でも確認していただきます。
今時は写真撮って送って確認とかってできるしね。
溶接完了
画像のような状態で申し分ないという事でしたので、こんな感じでまとめました。
一枚に6個、合計24個の高ナット溶接完了です。
仕上げ
溶接した裏側にはポッコリと膨らみが出来てしまいます。
これが出ないようだと溶接されていない状態って言ってもいいのかもしれません。
その部分を平らに研磨して仕上げるか、焼けだけ取れればいいのかのどちらかです。
今回、そのままで良いというので、焼け焦げだけ取る事にしました。
が、その部分だけキレイになって溶接していない部分と仕上がり、光り具合が違ってきます。
それを気にしない人も多いようですが、ステンレス屋さんは気になるようで。
![ステンレス製切り板ナット溶接後](https://laboratorio-fujinaga.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_8909-1.jpg)
結局板の全体を研磨、ヘアライン仕上げです。
最後の大仕事?
ステンレス加工の最後の作業、養生テープ貼りです。
![ステンレス板養生テープはり](https://laboratorio-fujinaga.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_8910-1.jpg)
藤永製作所株式会社ではこの養生テープ、二種類を使い分けています。
青い薄いタイプのテープ、これは剥がしやすい物を使っています。
出荷して取付けてテープを剥がす時に楽なように。
白い厚めのテープ、加工する時に貼ったりもします、厚くて丈夫なので加工キズが付きにくいです。
今回は白い厚めを使いました。
多分床面に取付けて剥がすのは最後の最後になるのかなって思いまして。
現場で色々な人達が通って踏んだ時に破れないし剝がれにくいかなって。
無事納品
鋼材屋さんが引き取りにきてくれました。
無事引渡し、納品完了です、鉄工所の方も「きれい、これなら良い!」って喜んでいたそうです。
うれしくなります。
ご相談ください
藤永製作所株式会社ではこのような製作も可能です。
こういった部品をちょっと溶接する作業もキレイに製作したします。
ご相談、お問い合わせください、お気軽にどうぞ。