釣り船グッズの製作 コマセホルダー

ステンレス製コマセホルダー研磨

地元の漁師さんから製作依頼をいただきました。
うれしいです、子供の頃から行っている漁港ですから。

鉄じゃぁ・・・

元はこんな物です。

スチール製コマセ入れ鉄筋棒で作られています

船釣りでコマセのバケットを入れる物です。
四角いバケットにコマセを入れるってことです。

どうしても錆がね・・・

スチール製コマセ入れの錆

どうしても錆が・・・

スチール製コマセ入れの錆

この錆、けっこう進行してますね。
船縁につけっぱなしって事はありませんが、着けたまま放置しておくと船体に錆のシミがつきそうです。

ステンレスで製作

この錆がきになるようで、弊社Twitterからお問合せいただきました。
そんな時代なんだなぁって改めて思います。

ちょっと大き目の曲げR、さらに曲げ寸法が82mmと細かいです。
取付けの船縁が約80mmとの事でしたので、頻繁に脱着するとなると・・・って思い82mmにしました。

今回はガス曲げです。
見ての通り、ガスで焼いて曲げます。

ちょっとしたポイント

鉄の棒等をガスで炙って曲げる様子って何かで見た事あるでしょうか。
それとほぼ同じです。

ステンレス製コマセホルダー製作過程ガス曲げ

同じですが、焼き具合が違うんです、実は。

鉄なら真っ赤かに焼いて曲げても大きな問題はないのですが、ステンレスだとそうはいかないんです。
鉄のように真っ赤かに焼いちゃダメ

もうちょっと焼きたいかな思うちょっと前くらい、グニャって曲がるよりやや力入れて曲がるくらいがいい感じ。
私はそう思っています。
強度の問題、最後の研磨の問題があるし、真っ赤に焼いてグイって曲げると割れます。

先ずは一曲げ
熱をかけ過ぎって良くないので、先ずは一曲げします。
その後二曲げ目に。

ステンレス製コマセホルダー製作過程一曲げ目

こんな感じで二曲げ目

船縁にシックリはまりそうなRで曲げてみました。

これくらいの焼き具合で。

ステンレス製コマセホルダー製作過程二曲げ

各寸法に切断して組み立て溶接

捻じれや対角など気にしながら組み立てます。

ステンレス製コマセホルダー製作過程溶接

こんな感じで溶接

強く焼けないように、でもしっかり付くように。

ステンレス製コマセホルダー製作過程溶接個所

溶接も強く溶接したらシッカリつくとは言い切れないんです、実は。
強すぎるとステンレス自体がダメになっちゃう事もあります。
で、強すぎると変な曲がりが出たり捻じれたりもする事があるんです。

ちょっと面倒でしょ

研磨

溶接が終わったら研摩です。

ステンレス製コマセホルダー製作過程研磨

バフを使って溶接個所だけじゃなく全体を研磨します。
この丸棒、ピーリング丸棒って言います。
光ってないので光らせちゃいます。

あの焼いた曲げ角も

ステンレス製コマセホルダー研磨

研磨です。

最後の処理が・・・・撮ってないんです・・・・

ステンレスも錆びるって前に記事にしたけど、錆びに強いステンレスをより錆に強くする処理を全体にします。
海で使う物ですから、少しでも錆に強い方が良いしね。

ステンレスコマセバケットホルダーガンネルタイプ 2022 SUMMER

長い・・・

こんなふうに船縁に取り付けて使います。

ステンレスコマセバケットホルダーガンネルタイプ外観

コマセ入れのバケットをつけるとこんな感じです。
ちょーピッタリ^^

ステンレスコマセバケットホルダーガンネルタイプバケットセットした状態

船内から見るとこんなです。

ガタツキなくしっくり

ステンレスコマセバケットホルダーガンネルタイプ船内から見た状態

コレ良い!

ガタツキがないって事はコマセをすくった時にズレちゃう事がないってこと。
船の揺れで動いちゃう事がないってこと。

バケット自体が船外に出てるから、すくったり、カゴに入れる時にこぼしても釣り人や船内が汚れにくいね。
これって大切な事だと思います。

釣り人も釣り船も後片付けが楽になるね、洗濯や水洗いが。

釣りに専念できていいんじゃないかな。

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