ステンレス製移動式鉄棒

ステンレス製移動式鉄棒

今までにない?! 移動式鉄棒

最近は自転車関係、駐輪システムのネタが続いてるように思うので、ここらで遊具のネタを。

だって、ステンレス製遊具といえば、藤永製作所なんだもん。

移動式鉄棒ってどこも同じような形状が多いんだよね。
収納方法も似たような感じじゃないかな、大きな物の中に小さなものを、さらに小さな物を入れるマトリョーシカ式?みたいな感じで。

藤永製作所で製作したいた移動式鉄棒もまさにそのまんまな物でした。
ちなみに某カタログ掲載のステンレス製のタイプです。
過去に画像を載せてあったと思います。

ちょっと考えたらこれじゃ・・・って事を解消したらこうなりました。

その名も、スマート鉄棒

スマート鉄棒単体

ちょっと考えたらこうなったんです。

ちょーシンプル

高さは800・900・1000の三タイプが基本です。
これ以上もこれ以下も製作は勿論可能です。

ほぼステンレス製です。
ほぼって何よ・・・・だね、ゴムキャップ使う事もあるから、ほぼステンレス製って事にしました。

T型のフレーム

T型フレーム

よくある移動式鉄棒って左右がA型のフレームが多いです。
しかも外側に広がってたりしてね・・・

A型フレーム
某カタログ掲載品もそうでした、製作の度に思うのが、「邪魔だ・・・」って事です。
工場内での移動でもAの二本の斜めの部分、コレが邪魔です。
仮組して置いてく時、これがなかったらこんな気をつかわずに移動できるのにって思ったから、邪魔な物をなくしました。

さらに外側に広がってるなんて・・・
さらに邪魔要素拡大だから垂直にしました。

だってね、あの形状でシャフトの上から力がかかったら接地してる部分はその側に広がろうする力がかかるんです。
初めから外側に広がってるから更に広がりやすくなります。

車のタイヤだって若干内側に入ってるくらいですからね。
荷重がかかると広がるからちょっと内側に傾斜させてるんです。

ちょっと考えたらこうでなきゃって事でT型にしました。

引っ掛かりがない

シャフト端部

で、外に開いた構造だと揺れが大きくなるんだね。
正面から見ると左右のフレームが広がってるから筋交いっぽい印象になるけどその効果はないね、周りに何もないから。

で、左右の揺れを抑えるため、シャフトとフレームを付けるためなんだろうけど、角にリブを呼ばれる三角形の板が溶接されてたりします。
某カタログ掲載も物もそうでした。

その方法で取り付けるならガッシリした物でないと効果ないんです、実は。
細くて薄い材料だとその部分から下で揺れますから。

そこが実用新案

リブ入れたりすると材料が増えるし手間も増え面倒なんです。
その面倒な作業をしても揺れるんじゃあね・・・・

って事で、ちょっとひと工夫して実用新案取得

実際触った方々は「なんて揺れないの?!」って言います。
「これなら良いね」って。

T型フレームにして垂直にしたから、こんな感じで置けます。

二台重ねた状態

長さは1200mm、高さに関係なく横へ置いていくイメージです。
斜めの邪魔なフレームがないから収納もスッキリ、他の物を置く事だってできます。

二台三台まとめて移動だってできます。

接地部は2タイプ

この接地部分、よくペグ打って固定するようになっていると思います。
その部分の板の長さ、これって意外と大切だったります。

以前依頼されて製作していた物はA型フレームでさらに接地部の板が200mmあったんです、20cmも。
その後改善されて120mmくらいになったけどやっぱり邪魔
その上、安定が悪い

園庭って小さな砂とか粒があるね。
それがまさにベアリングになって安定が悪くなります。

重たい物を移動させる時の「コロ」みたいな効果かな。
最近だと「な~んて滑らか♪」のCMみたいなあの効果です。

接地部の板が大きければ大きい程そのコロやベアリングの玉の上に乗ってる部分が多いって事、そう考えたんです。
しかも外側に広がってる事で不安定になりがちだし。

だから極力短くしました。 こんな感じで。

簡易固定タイプ

隣の空き地に置いて使ってみたけど動かないね。
接地面積が小さい方が安定するね。

この部分自体が食い込む感じで安定します、ただ最後は使う場所の状態にもよってきますけどね。

砂浜のような所なら設置が広い方が良いけどね。
ペグで簡易固定もできます。

外では使わず室内使用、屋根下での使用なら、ゴムキャップタイプも良いね。

ゴムキャップタイプ


体育器具用のゴムキャップで、ガッチリしています。

ちなみに、園庭でもお使いいただけます。

並べてみた

2タイプ並べるとこんな感じです。

接地部の比較

簡易固定タイプの角が気になるようであれば、ホームセンターで売られているようなウレタンのカバーを付けると良いかな、マットを敷く方法もありますね。

さらに、屋外用の簡易固定タイプもこんな事したら、

簡易固定式ゴム板

室内でも使えます。
剥がれてないか時々具合を確認してくださいね。

で、結局のところ

今までの製作での不満を解消して製作したのがこのスマート鉄棒です。

実際に製作してる立場でないと分かりにくい部分ってのがけっこうあります。
図面書いてるだけじゃ分からないし、その設計の人もある程度製作の事を知らないと良い物は作れないと思います。

だからって藤永製作所の製品が絶対的に良いとは言い切れないけどね。

どちらを選びますか

いざ購入となると金額の事も設置場所の事、スペースの事など色々と考える事になると思います。

カタログから選び保育用品の販売店から購入するという流れがいつもだと思います、本とか園服とかのように遊具も。
その流れで購入したらいつもの流れと安心感があると思います。
その面では私たちはかないません。

ただ製品の良さ、金額的な事では圧勝だと思っています。
25年以上遊具の製作をやってきた実績と、遊具に限らず色々な物を製作、修理をやってきた経験をいかして製作している藤永製作所の遊具

最近までは某カタログ掲載品の遊具製作が主でしたがオリジナル遊具を製造工場直売でお届けしています。

という事は・・・
中間にかかる物がないからその分、お得にお届け可能です。

気になりましたら、先ずはお気軽にご相談ください。