動物病院で使っている入院ケージの修理です。
動物病院入院ケージ破損
病気やケガで病院にきた動物たち、相当な不安とか怖さとあるのだと思います。
ケージの中で暴れたりしてしまいます。
そして破損・・・
そのまま使ったら別のケガの原因にもなってしまいます。
破損状態
スポット溶接の割れ
溶接割れと曲がり
こういった物はスポット溶接で作られている物が多いようです。
どうして割れます
先ずは洗浄
修理作業前に洗浄をします。
高圧洗浄機で隅々までキレイにしておかないと、問題が起こります。
板の隙間もキレイにします。
こういった隙間には排泄物だったり血液だったり色んな物が挟まっている事があります。
高圧で吹くと色々な物がでてきます。
入院した動物たちの毛が出てきました。
隙間に挟まった物はなるべくキレイにしておかないと、溶接の時に問題が・・・
シールドガスが飛ばされることがあります、そうなると溶接不良、溶接欠陥になってしまいます。
なのでこの洗浄作業、地味ですがとても大切なんです。
溶接
スポット溶接の割れ、破損個所はそのままで。
溶接方法はスポットではなくtig溶接です。
板が剥がれていない所も全て溶接しました。
破損個所だけの部分的に溶接にするとまた割れやすいのです。
なので、全体を溶接していきます。
板の厚さ、1mmちょっと気をつかう板厚ですが特に問題なく溶接完了
この一枚のように見えますが、全部で4枚です。
それぞれ破損個所が違っていますが、どれも全体的に溶接修理です。
確認
今回の修理品は間仕切りのような物です。
爪が機能してちゃんと収まるように溶接個所の曲がりを確認します。
院長先生は板のベカベカも気にされていました。
引き取った時にはカップ焼きそばのお湯捨ての時のあのベコッという音がしていた状態でした。
曲がりと歪からでるベコッ 気になりますよね、動物たちもビックリするでしょう。
その気になるベコッも裏技で直しておきました。
納品
今回は県内の動物病院さんでした。
県中部の弊社から県東部の動物病院さんまで納品に行きました。
脱着式の物なので万が一使用に不具合があるといけないので、ご確認いただきました。
無事納品完了です。
院長先生もスタッフの皆さんにも喜ばれてうれしい修理でした。
ご相談ください
藤永製作所株式会社では、このような動物病院などで使用されるケージの修理も行っています。
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