藤永製作所株式会社 マリン事業の製作物です。
アルミ製のタンクの製作です。
既存のタンクに穴があいてしまい漏れがあるので交換です。
他にも修理箇所があるのですが、藤永製作所株式会社ではアルミタンクの製作をさせていただきます。
現地にて採寸、その数字をもとに会社で加工図を作成して材料発注です。
今回の材料のアルミ板は6.0t、6mmです、この厚みになると曲げた時に割れが生じます。
今回も材料屋さんに何件か当たってもらったのですが、どこも出来ずという事で、県外の業者さんへ曲げ加工を依頼する事になりました。 そこでも何度か割れが出て曲げ直したそうです。
組み立て
本来なら材料が入った時に撮るのですが、すっかり忘れていました・・・
なので組み立てからです。
タンクの形状を考えて側面の組み立ては平置きではなく立てた状態で行うことにしました。
アルミ材に鉄パイプを固定して立たせて垂直を合わせます。
その状態で左右の側板を仮付けして、それぞれを仮固定して倒れないようにします。
セパレータの取付け
タンクの中にはこのような板が入ります、セパレータとかパーテーション等と呼ばれたりします。
中の水が揺れないようにするための物です。
次にタンク両端にフタとなる材料を取付けます。
フタが付いたらセパレータを先に溶接します。
アルミタンク溶接
セパレータの溶接が終わったら本体の溶接にはります。
藤永製作所株式会社はステンレスの溶接専門?なんて言われることがありますが、アルミの溶接もやります、スチールもやりますよ。
実はステンレスの溶接を始める前はアルミの溶接をやっていたのです。
溶接個所をキレイにしないとキレイに溶接できないので、パーツクルーナーやシンナーやガソリン等で脂分などを除去します。
こんな感じで全体を溶接します。
しっかりと溶接したいので裏はこんな感じです
天板取付け
今回のタンク、天板は既存の物を使うことになりました。
色々な都合があってのことですが、これがひと手間ふた手間
溶接個所をキレイにするために、塗られているプライマーを除去します。
撤去の際に2ケ所切除した所があるのでそこを補修
大きく歪が出ていたので角パイプで押さえながら仮付け
天板取付け用に溶接用の穴あけ
色んな工程があります。
仮付けが終わったら溶接です
全周の溶接とあけた穴でセパレータと天板を溶接しました。
漏れの確認
全部の溶接が終わったら溶接の確認です、穴が空いていないか確認しておかないと後で大変です。
いくつかの配管が付くためのニップルなどがありますが、それらを融着テープで塞ぎ入口の管からエアを送ります。
この時エアホースは粘土で塞ぎます。
エアを送り、石鹸水をかけて、またかけて、手で伸ばしてまたかけて・・・
暫くするとちょっと大き目の穴からエアが漏れます、圧が高くなって噴き出すのです。
その穴をまた塞いで、石鹼水かけて、またかけて・・・を繰り返すこと数回
漏れはないようです。
アルミタンク製作完了
石鹸水をキレイに流しつつ、アルミタンク全体をキレイにします。
洗い終わったら次の業者さんへ引渡し
この後、全体にプライマーを施して現場搬入です。
お問合せください
藤永製作所株式会社ではステンレス加工の他にもアルミ製品やスチール製品の加工も行っています。
製作物や、その前段階、製作したいけどどうしたいい? そんな時はご相談ください。
お気軽にどうぞ。