今回はステンレスの表面仕上げのひとつ、鏡面の研磨です。
光ってる印象のあるステンレスだからやっぱり光ってる方が良いかな。
ステンレス酸洗材 NO1
ステンレス板の研磨です。
厚い板になると見出しにある「酸洗材」とか「NO1」材と呼ばれる材料が入ってきます。
研磨材で発注したら研磨された物が入ってきますけど、今回は急な事でもあり、研磨材で発注すると7営業日以上かかるって事だったので、自分で研磨する事にしました。
久し振りです^^
これがNO1材です。
熱い板をグー―って伸ばして癖を修正して黒くなっている板を酸洗いした物です。
表面は梨地の感じで艶はありません。
今回切断と穴あけされた板を仕入れ、面取りをしました。
コレが肝心なんです。
今になってですが・・・途中途中の画像を撮ってないので・・・
白くなってる表面を削って削って・・・の繰り返しです。
やる人によってその回数は違うと思います。
研磨する砥石の番手を何度か変えながら表面を平らに研磨します。
私の場合は・・・
フラップ系の砥石#60 #120
その後は柔らかめの研磨パット#80 #120 #320の順で細かくして作業を進めています。
画像のような状態になります。
次はいよいよバフを使った研磨の工程です。
バフ研摩
このバフ研摩も何種類ものバフや研磨材があります。
先ずはサイザルバフ
このサイザルバフは麻で出来ています。
ミシンで縫った物や中心部が金属板の物や硬く締めた物などたくさんあります。
私が使うのは一般的なサイザルバフ、積みサイザルです。
このバフに通称「白棒」と呼ばれる研磨材を付けて研磨します。
この白棒もメーカーさんそれぞれで何種類もあります。
四角かったり丸かったり、研磨力が違ったり艶の出方が違ったりします。
画像の物は今回使った白棒です。
研摩力と艶のバランスが好きです。
通常の研磨品だとこの段階で終わりなのですが、今回のはさらに光らせたい、鏡面にしたい。との希望をいただいていますので、
もう一工程研磨です。
鏡面仕上げ
そこで今回使ったのは通称「茶カツ」と呼ばれるバフです。
サイザルバフの麻よりさらに柔らかい生地を重ねて縫ってあります。
今度は白棒ではなく通称「青棒」と呼ばれる研磨材を使います。
これまた細かさや研磨力など様々です。
今回使った「青棒」です。
最後の仕上げに使うくらいの細かさで光り具合が私好みなのでコレを使っています。
随分と小さくなってきました。
このバフの工程もその前の工程もそうですが、ずっと同じ方向で研磨してちゃダメなんです。
私は毎回向きを変えて研磨しています。
そうしなと下の目が消えたのか確認でしにくいんです。
下の目をちゃんと消していかないとキレイな仕上げになりにくいと考えています。
で、こうなりました。
鏡面と言ってもいいくらいに仕上がったかな。
この後は研磨した板を使って組み立て作業に入ります。
研磨材使っての組立はより気をつかいます。
キズにしたらまた研磨しなきゃいけないんですよねぇ・・・